いいこと尽くめの段ボール
人にも環境にもやさしい神(紙)素材

ここ数年、コロナ禍もあり増えた在宅ワーク。原稿や資料の確認もプリントアウトはせずにデータでのやり取りがばかり。仕事上では一見、「紙の需要」が減ったという印象がありますが、気付けば部屋の中には、紙である段ボール箱が転がっていることが多いのでは。引きこもり生活が続き、ネット通販の利用が多くなったからです。私だけでもこれだけ段ボールのお世話になっているのだから、全国的にはどうなのでしょう? これだけ段ボールの需要が高まる時代、環境的にはどうなのでしょうか? 多くの木が伐採されているのでしょうか? 今回は段ボールと環境について調べてみました。

 

段ボール回収率はなんと95%!
さらに回収されたものの90%以上を再利用

さっそくネットで検索したところ、「全国段ボール工業組合連合会」という、いかにも「これを探してました」的な組織名称のサイトがヒットしました。

全段連(と略すらしい)によると、段ボールはほぼ100%リサイクル可能な包装材だそうです。さらに日本国内の段ボールの回収率は95%を超えているようで、このあたりに日本人らしい真面目さがうかがえます。さらに回収された段ボールの90%以上が再利用されて、また段ボールに生まれ変わるといい、こうなると新たな原材料の確保(木材の伐採)は、ほとんどしなくていいということでしょうね。

 

その高いリサイクル率を支えているのが、各家庭や企業で行っている分別と、古紙回収、製紙、段ボールの3つの業界が一体となって資源循環を支える古紙リサイクルシステムだそうです。ちなみにこのシステムは世界でも日本がトップクラスです。

 

機能性の高さはピカイチの包装材
脱炭素社会の申し子的な存在!?

回収された段ボールは水だけで繊維状に戻り、リサイクル工程の環境負荷もとても低い素材。また、光合成で成長する木(パルプ)が元々の原材料であり、この木についても間伐されたものや、板や柱として使った木の残ったところなどを有効活用しているとのこと。木は二酸化炭素を吸収するので、まさにカーボンニュートラルの申し子です。

さらに商品に合わせて適切な寸法で設計され、無駄な空間が発生しません。このことによりトラックに効率よく積み込むことができ、結果的に排気ガスの削減にもつながります。また使用後はコンパクトにたためるため、保管スペースも取りません。軽さや保湿性、保冷性など、機能性の高さも申し分なしです。

まさに段ボールは地球環境を支えるヒーローのような存在です。

 

ヒーローゆえ、できれば水に濡らさない
乾けばOKもカビが生えたらNG

ヒーローといえば、「水に濡れて力が出ない」話が有名ですが、段ボールは乾きさえすれば、水に濡れてもリサイクル可能です。ただ、濡れたまま放置しているとカビが生えたりしてしまうことも。こうなったらさすがの段ボールもリサイクルはできません。ふやけてしまったら形も変わって保管しにくくなりますし、やはり、ヒーローは水には濡らさないように気を付けたほうがいいのかもしれませんね。

カーボンオフセット、SDGsなど、一昔前だと聞いたことのない言葉が新聞紙面やネット上にあふれています。生活するにあたり身近な段ボール箱からこうした持続可能な地球環境への意識を育てていきたいものです。

 


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