梱包で他の出品者と差をつけよう
フリマアプリで高評価を得る心得

家にいながら誰でもフリーマーケットに参加できる時代。使わなくなったものや、重複しているものなど、さまざまなアイテムをスマートフォンのフリマアプリで出品することができます。有名なものには「メルカリ」などがあります。これらのサービスでは、商品の発送は出品者の責任であり、商品の発送が遅れたり、包み方が雑だったりすると評価が下がる恐れがあります。評価が下がってしまうと、のちに商品を出品しても敬遠されてしまうケースにつながるかもしれません。商品を継続的に買っていただくためには出品者が高評価を得ていることが重要なポイントとなりますので、今回はフリマアプリ登録者数ナンバー1の「メルカリ」で評価が上がる商品の梱包の仕方を考えてみました。

 

フリマは「Free market」?
実は「flea market」が由来

まず、ここで原点となるフリーマーケットの豆知識を紹介します。

フリーマーケットのルーツは、1885年にフランスで始まったmarché aux puces(マルシェ・オ・ピュス)だと言われています。このピュス ( puces ) が日本語で蚤(ノミ)を意味し、日本でいういわゆる「蚤の市」と訳されるようになりました。蚤は英語でフリー(flea)であることから、フリーマーケット(Flea market)と呼ばれるようになりました。

日本語では、片仮名での「フリー」が、蚤を意味する「flea」と自由を意味する「free」がごちゃ混ぜになってしまいました。そこで、1979年に大阪西成区で日本初のフリーマーケットを開催した日本フリーマーケット協会では、「誰もが気軽に参加できるよう」という願いを込めて本来の「flea market」に換わって、より親しみやすい「Free market」の英語での表記を使うようにしました。ちなみに「フリーマーケット」「FREE MARKET」「FLEA MARKET」、いずれも同協会の登録商標となっています。

もともと蚤の市と言われるくらいですので、雑多で捨てられているものを安く売ることがフリーマーケットのルーツです。消費者が商品を購入する際に重視しているのは「品質」より「価格」というのは、現在のネット社会でのフリマアプリでも変わりはありません。しかしメルカリが2022年に実施したユーザーの意識調査で「商品を購入する際に重視していること」について、前回(2020年)調査との比較で最も上昇した項目は「信頼性」だったということです。

この「信頼性」が商品に対してのものなのか、出品者に対してのものなのかは不明ですが、匿名配送が選べる性質上、出品者が購入者から信頼を得るためには「評価」を上げることが大切です。ざっと評価がいい人のコメント一覧を見てみても「丁寧な梱包でありがとうございました」というものが散見されます。気持ちのいい取り引きができるよう、梱包にも工夫を持たせたいものです。

では、工夫を持たせた梱包とはどういったものでしょうか。先述の意識調査によると、中古品として購入する機会が増えたモノについて質問をしたところ、「洋服・靴・カバン」(45.7%)が最多の回答となりました。なので、人気のある商品を例に考えてみます。

 

洋服の梱包のポイント

衣類は、特に中古品を送る場合、ほころびや汚れのチェックはもちろん、洗濯するときも香りが強い柔軟剤などもできれば避けたほうがいいと思います。柔軟剤の香りは好き嫌いがはっきりするためです。また、小さく折りたたみ、ビニール袋に入れて気泡緩衝材などで保護。その後、封筒か段ボールに入れるようにしましょう。

カッターシャツやTシャツの場合はアイロンをかけ、段ボール板で形を整えて梱包するときれいに見えます。セーターやダウンジャケットなどはできれば圧縮袋を利用してかさばらないようにしましょう。

 

靴の梱包のポイント

どの商品にも言えることですが、靴は特に汚れが目立つため、しっかりとチェックして送りたいものです。購入時に靴が入っていた箱が残っていれば、それに入れるのがベストですが、ない場合はビニール袋で包んで段ボール箱に入れても構いません。靴の中には新聞紙や緩衝材を詰めて形が崩れないようにします(新聞紙は湿気を取ってくれる利点もあります)。

また箱との間には緩衝材も多めに入れてください。

 

カバンの梱包のポイント

カバンにもいろいろな種類がありますが、靴と同様に中に新聞紙や緩衝材を入れて形が崩れないようにします。また、肩ひもなどがある場合はしっかりとひもやゴムでまとめてください。取り外しができるものは、外して束ねてからカバンの中に入れておいてください。形を整え、カバンを気泡緩衝材で巻き、段ボール箱に入れます。靴と同様、型崩れしないように緩衝材を多めにしてください。

 

まとめ

上記で紹介した商品の他、本や雑誌、漫画なども人気があります。これら書物の場合は特に四隅を補強するなどの工夫が必要となり、家電やカメラ、家庭用ゲーム機などは壊れないように細心の注意を払って緩衝材を二重に巻いたり、本体の下にしっかりと緩衝材を敷き詰めたりするなど工夫が必要です。「包み方」だけではなく、商品のサイズと緩衝材をスペースも考えながら、できるだけコンパクトになるようにしてください。箱が大きすぎると中で商品が動いてしまう可能性もあり、さらに購入者が処分に困ります。

相手が受け取った際、「気遣いが行き届いているな」と思ってくれれば、きっとあなたのアカウントのコメント欄には「丁寧な梱包ありがとうございます」との言葉を残してくれるでしょう。
 


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